【硫黄泉について】生活習慣病など湯治の代表的泉質

独特な臭いと湯舟に浮かんでいる湯の花が本格的な温泉感がある「硫黄泉」を紹介します。

硫黄泉とは

硫黄泉の定義

硫黄泉とは「湧出された温泉水1㎏中に1000㎎以上の含有成分があり、溶け込んでいる硫黄がが2㎎以上であるもの」と定義されいます。

参照:BIGLOBE
(草津温泉 群馬県)

硫黄泉は大きく分けて、硫化水素を全く含まない「単純硫黄泉」と硫化水素を含んだ「硫化水素泉」があります。

硫黄泉の効能

効能

・浴用
慢性皮膚病、慢性婦人病、切り傷、糖尿病
※硫化水素泉ではこの他に高血圧、動脈硬化
・飲用
糖尿病、痛風、便秘
※飲用は温泉の指示に従う事

浴用の効果


参照:たびらい
(別府温泉 大分県)

硫黄泉は殺菌効果の高い温泉です。なので切り傷などの外傷や皮膚病に効きます。また、硫化水素泉では血管を大きくする働きが強くいため、高血圧、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中など生活習慣病の予防にもいいといわれています。
※硫黄泉は肌にとって刺激の強い泉質なので、肌の弱い方や乾燥肌の方は体についた温泉成分をシャワーなどで洗い流してから上がりましょう。

飲用の効果

硫黄にはインスリンの生成を助ける効果があります。そのため飲用では糖尿病に効果があるといわれています。その上、痛風や便秘にも効く薬用温泉です。
※温泉によって飲用できるものとできないものがあるため、飲用については温泉の指示に従ってください。

硫黄泉の特徴

何といっても臭いです。「卵が腐ったような臭い」と表現される独特な臭いを持つ硫黄泉は一方からは愛され、他方からは嫌われるような好き嫌いのはっきり分かれる温泉です。しかしその臭いは良くも悪くもわかりやすく硫黄泉の温泉街の雰囲気作りには欠かせないものです。またお湯の色は湧出直後は無色透明です。しかし空気に触れると硫黄成分が酸化して、白濁色や黄色調に変色します。これも温泉としての趣があります。

硫黄泉の注意点

中毒性あり

硫黄泉のの中でも特に硫化水素泉に含まれる硫化水素ガスは長時間吸い続けると中毒症状を引き起こす危険なガスです。入浴施設では硫化水素ガスの濃度の調節など安全対策はしっかりと行っているので心配する必要はありませんが、頭痛やめまいなど少しでも体調がすぐれなかったり気分が悪いときはすぐに上がりましょう(その際できれば体をきれいに真水で洗い流してください)。

金属類が変色する危険性あり

硫化水素ガスは金属類を酸化させて黒く変色させます。なので硫黄泉に入る際は、指輪、ネックレスなどのアクセサリー類、メガネ等金属を含むものは外して入浴しましょう。

代表的な温泉地

  • 草津温泉 (群馬県)
  • 箱根湯本温泉 (神奈川県)
  • 野沢温泉(長野県)
  • 別府温泉 (大分県)

生活習慣病を温泉の力で予防することのできる「硫黄泉」


参照:ウォーカープラス
(箱根湯本温泉 神奈川県)

硫黄泉は見た目の臭いで敬遠されることもありますが本格的な湯治に使われる泉質です。しかも腐卵臭がきつければきついほど効果が高いというあまのじゃくさもあります。ただわかりやすく温泉気分を味わえる泉質の一つであります。この硫黄泉が出ているところは観光地化されていることが多くその街の雰囲気も素敵です。なのでわざわざ旅行で訪れてみる価値は大いにあるので一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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